こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
今回も「婦人薬」からの、過去問になります。
登録販売者試験のためだけではなく
一般知識として、義務教育にも取り
入れてほしい範囲のひとつです。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.婦人薬とその有効成分に関する次の
記述のうち、誤っているものはどれか。
❶ 女性ホルモン成分を含む婦人薬は、
長期連用により血栓症を生じるおそれ
があり、また乳癌や、脳卒中などの
発生確率が高まる可能性もある。
❷ 女性の月経や、更年期障害に伴う
諸症状の緩和に用いられる温清飲や
四物湯は、いずれもカンゾウを含ま
ない漢方処方製剤である。
❸ 月経の約10~3日前に現れ、月経
開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、
乳房痛などの身体症状や感情の不安定、
興奮、抑うつなどの精神症状を主体
とするものを、月経前症候群という。
❹ 月経の周期には、視床下部や下垂体
で産生されるホルモンと、子宮で産生
される女性ホルモンが関与している。
❺ 更年期においては、月経周期が不規則
になるほか、不定愁訴として血の道症
の症状に加え、冷え症、腰痛等の症状
が起こることがあり、こうした症候群を
更年期障害という。
👆「五積散」の覚え方の語呂合わせ・
イメージとしての、黒ごまラテ。
A1.❹
「月経周期」に関与する女性ホルモンは、
子宮ではなく「卵巣」で産生されます。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.婦人薬に関する以下の記述のうち、
正しいものはどれか。
(a) オウレンは鎮静、鎮痛のほか、女性
の滞っている月経を促す作用を期待
して、婦人薬に配合される。
(b) センキュウは血行を改善し、血色
不良や冷えの症状を緩和するほか、
強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待
して用いられる。
(c) 桂枝茯苓丸は、体力中等度以下で、
のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく
精神不安やいらだちなどの精神神経症状
ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、
虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期
障害、血の道症、不眠症に適すとされる。
(d) 桃核承気湯は、体力虚弱で、冷え症
で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で、
胃腸障害のないものの月経不順、月経
異常、更年期障害、血の道症、冷え症、
しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは
流産後の疲労回復に適すとされる。
👆「桃核承気湯」の覚え方の語呂合わせ・
イメージとしての、甘くて大きな桃。
A2.(b)
(a) オウレン(黄連)ではなく、
サフラン、香附子(コウブシ)の
説明文になります。
黄連は「胃腸症状」に対する効果を
期待して配合される場合ありです。
(c) 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
ではなく、加味逍遙散(かみしょうよう
さん)の説明文ですね。
👆 こちらから、ご確認いただけます。
(d) 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
ではなく、四物湯(しもつとう)の
説明文ですよね。
よろしければ👆こちらもご確認ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。