こんにちは。氷河 期世代です。前回の
「口中に用いる薬」つながりで、今回は
「禁煙補助剤」の過去問をお出しします。
「ニコチン」が有効成分の医薬品で
咀嚼剤と、パッチ製剤があります。
「パッチ製剤」は1日1回の貼付
にとどめ、2回以上は N G!です。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.禁煙補助剤に関する以下の記述の
うち、誤っているものはどれか。
❶ 禁煙補助剤を使用するニコチン置換
療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙
以外に換えて離脱症状の軽減を図り
ながら徐々に摂取量を減らし、最終
的にニコチン摂取をゼロにする方法
である。
❷ 口腔内が酸性になると、ニコチンの
吸収が増加するためコーヒーや、炭酸
飲料など、口腔内を酸性にする食品を
摂取した後しばらくは咀嚼剤の使用を
避けることとされている。
❸ ニコチンは、交感神経系を興奮させる
作用を示し、アドレナリン作動成分が
配合された医薬品との併用により、
その作用を増強させるおそれがある。
❹ 咀嚼剤は、大量に使用しても禁煙達成
が早まるものでなく、かえってニコチン
過剰摂取による副作用のおそれがある。
👆「コーヒー」のイメージとして。
A1.❷
ニコチンの吸収 ➡ 増加ではなく低下!
詳細は👆こちらから、ご確認ください。
Q2.禁煙補助剤に関する次の記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
① 咀嚼剤である禁煙補助剤は、嚙む
ことで放出されたニコチンが、胃粘膜
から吸収されて循環血液中に移行する
ことを目的としている。
② 咀嚼剤は、菓子のガムのように嚙み、
唾液を多く分泌させながら使用する
ことが望ましい。
③ 禁煙補助剤は、重い心臓病等の基礎
疾患がある人では、循環器系に重大な
悪影響を及ぼすおそれがあるため、
使用を避ける必要がある。
④ うつ病と診断されたことのある人は、
禁煙時の離脱症状により、うつ症状を
悪化させることがあるため、使用を
避ける必要がある。
👆「循環器系」のイメージとして。
A2.③ と ④
① 胃粘膜ではなく「口腔粘膜」です。
② ゆっくりと断続的に嚙む、が正解
👇
ガムのようには、嚙まないこと!
👆 こちらから、復習していただけます。
Q3.禁煙補助剤に関する記述のうち、
正しいものを2つ選べ。
(a) ニコチンは、脳の情動を司る部位
に働いて覚醒、リラックス効果などを
もたらす。
(b) アドレナリン作動成分が配合された
医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾
用薬等)との併用により、その作用を
減弱させるおそれがある。
(c) 禁煙に伴うイライラ感、集中困難、
落ち着かないなどのニコチン離脱症状
は、通常、禁煙開始から1~2週間の
間に起きることが多い。
(d) 禁煙補助剤は、長期間にわたって
使用されるべきものではないため、
短期間で急速にその使用量を減らし
たほうが、結果的に禁煙達成につな
がるとされる。
👆引用元:https://www.ac-illust.com
A3. (a) と (c)
(b) 減弱ではなく「増強」ですよね。
(d) 短期間で急速に減らすのは N G!
👇
初めから無理に減らそうとはせず、
徐々に使用量を減らしていくこと!
詳細は、A1で、ご案内しました
ブログ(271)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。