こんにちは。氷河 期世代です。今回からは
歯や口中に用いる薬として「歯痛薬」と、
「歯槽膿漏薬」に関する過去問をどうぞ。
「歯痛薬」は、あくまでも応急処置
であり、その使用は最小限に留め、
基本的には歯科診療を優先します!
登録販売者試験「過去問」より
Q1.歯痛・歯槽膿漏薬に関する記述の
うち、誤っているものはどれか。
❶ 歯痛は多くの場合、歯の齲蝕と、
それに伴う歯髄炎によって起こる。
❷ アミノ安息香酸エチルは、齲蝕に
より露出した歯髄を通っている知覚
神経の伝達を遮断して痛みを鎮める
ことを目的として配合される。
❸ 歯痛の際に、冷感刺激を与えて
知覚神経を麻痺させることによる
鎮痛・鎮痒の効果を期待してメン
トール、カンフルなどの冷感刺激
成分が配合されていることがある。
❹ 齲蝕を生じた部分における細菌の
繫殖を抑えることを目的として、
殺菌消毒成分であるオイゲノール
が用いられる。
❺ 歯槽膿漏薬は、歯肉炎、歯槽膿漏
の諸症状、歯痛の緩和を目的とする
医薬品である。
👆「メントール」の成分が含まれるミント。
A1.❺
「歯痛」への効果は、ありません!
歯槽膿漏薬の詳細は👆こちらをどうぞ。
Q2.歯槽膿漏薬と、その配合成分に
関する以下の記述のうち、誤って
いるものはどれか。
① 外用薬は、口腔内を清浄にしてから
使用することが重要である。
② 歯肉溝において細菌の繫殖を抑える
ことを目的としてクロルヘキシジン
グルコン酸塩が配合されている場合
がある。
③ 炎症を起こした歯周組織の修復を
促す作用を期待して、アラントイン
が配合されている場合がある。
④ カミツレは、冷感刺激を与えて知覚
神経を麻痺させることによる鎮痛・
鎮痒の効果を期待して用いられる。
⑤ アスコルビン酸はコラーゲン代謝を
改善して炎症を起こした歯周組織の
修復を助け、また毛細血管を強化して
炎症による腫れや出血を抑える効果を
期待して配合される場合がある。
👆アラントインの語呂合わせ・イメージ。
A2.④
カミツレではなく「メントール、カン
フル、ハッカ油、ユーカリ油」など、
冷感刺激成分の説明文になります。
カミツレは抗炎症、抗菌作用です。
👆 こちらから、ご確認いただけます。
ちなみに、ラタニアは「抗炎症」
ミイラのミルラは「抗菌」作用。
Q3.歯槽膿漏薬に配合されている成分と
配合目的の関係について正しいものを
2つ選びなさい。
(a) セチルピリジニウム塩化物
→歯肉溝での細菌の繫殖を抑える
(b) カルバゾクロム
→炎症を起こした歯周組織からの
出血を抑える
(c) フィトナジオン
→歯周組織の炎症を和らげる
(d) チョウジ油
→歯周組織の修復を促す
👆 炎症を起こしているイメージとして。
A3.(a) と (b)
(c) フィトナジオンは「止血」成分。
👇
血液の凝固機能を正常に保ちます。
フィトナジオンは👆こちらからどうぞ。
(d) チョウジ油は「殺菌消毒」のほか
「抗炎症」作用も期待でしたよね。
詳細は、A 2で、ご案内しました
ブログ(267)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。