こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
「皮膚に用いる薬」から「外皮用薬」より、
一般的な対応などに関する過去問を どうぞ。
「殺菌消毒成分」は、日常生活に
おいて、聞きなじみのある成分名
が多いので、覚えやすい範囲です。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.きず口等の殺菌消毒薬の配合成分
及び一般的な創傷への対応に関する
以下の記述のうち、正しいものを
2つ選びなさい。
❶ アクリノールは、比較的刺激性が
高く、創傷患部にしみやすい。
➋ オキシドール(過酸化水素水)は、
組織への浸透性は高いが、刺激性が
ない。
❸ ヨウ素の殺菌力は、酸性になると
低下するため、石けんと併用する
場合には、石けん分をよく洗い落
としてから使用するべきである。
❹ 創傷部への殺菌消毒薬の繰り返しの
使用は、皮膚常在菌を殺菌したり、
殺菌消毒成分により組織修復が妨げら
れることで治癒が遅れることがある。
❺ 最近では、創傷面に浸出してきた液
の中に、表皮再生の元になる細胞を
活性化させる成分が含まれている
ため乾燥させない方が早く治癒する
という考えも広まってきている。
👆引用元:https://www.ac-illust.com
A1.❹ と ❺
❶ アクリノールは、比較的刺激性が
低く、創傷患部にしみにくいので、
真逆の説明文になっていますよね。
➋ オキシドールは、組織への浸透性
は低く、刺激性があるので、真逆
の説明文になりますね、こちらも。
❸ 酸性ではなく「アルカリ性」です。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.きず口等の殺菌消毒薬の配合成分
及び一般的な創傷への対応に関する
以下の記述のうち、誤っているもの
はどれか。
① ヨウ素系殺菌消毒成分は、ヨウ素
による酸化作用により、結核菌を
含む一般細菌類、真菌、ウイルス
に対して殺菌消毒作用を示す。
② ヨードチンキは、化膿している
部位に使用された場合、かえって
症状を悪化させるおそれがある。
③ アクリノールは、黄色の色素で、
一般細菌類の一部(連鎖球菌、黄色
ブドウ球菌などの化膿菌)と真菌、
結核菌に対する殺菌消毒作用を示す
が、ウイルスに対しては効果がない。
④ 火傷(熱傷)の場合は水疱(水ぶ
くれ)が破れると、そこから感染を
起こして、化膿することがあるため
冷やした後は、水疱を破らないよう
にする。
⑤ 出血しているときは、創傷部に
清潔なガーゼや、ハンカチ等を当て
て、創傷部を心臓より高くして圧迫
すると、止血効果が高い。
👆「連鎖球菌」のイメージとして。
その名の通り「鎖(くさり)」の
ように、連なっている球菌です。
A2.③
アクリノール、およびオキシドールが
殺菌消毒作用を示すのは「一般細菌類」
の一部、でしたよね。
詳細は、A1で、ご案内しました
ブログ(247)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。