こんにちは。氷河 期世代です。今回からは
第3章「婦人薬」の過去問をお出しします。
婦人薬に登場する漢方処方製剤は、
効能効果が似ているので、まずは
「体力」に着目して、覚えます。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.婦人薬に関する以下の記述のうち、
誤っているものはどれか。
❶ 婦人薬は、月経、および月経周期に
伴って起こる症状を中心として、女性
に現れる特有な諸症状の緩和と保健を
主たる目的とする医薬品である。
❷ 更年期における血の道症の症状とは
臓器・組織の形態的異常があり、
抗うつや寝つきが悪くなる、神経質、
集中力の低下等の精神神経症状が
現れる病態のことである。
❸ 血の道症は、流産、人工妊娠中絶、
避妊手術などが原因で起こることも
あり、年齢的に必ずしも更年期に
限らない。
❹ 女性ホルモン成分であるエチニル
エストラジオールは長期連用により
血栓症を生じるおそれがあり、また
乳癌や、脳卒中などの発症確率が
高まる可能性がある。
❺ サフランは女性の滞っている月経を
促す作用を期待して配合されている
場合がある。
👆「更年期障害」の症状イメージとして。
A1.❷
「形態的異常がない」にも関わらず
現れるのが「血の道症」でしたね。
👆 こちらから、ご確認いただけます。
Q2.婦人薬に関する次の記述のうち、
誤っているものはどれか。
(a) 桃核承気湯は、体力中等度以上で、
のぼせて便秘しがちなものの月経不順、
月経困難症、月経痛、月経時や産後の
精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴
症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、
打撲症に適すとされ、構成生薬として
カンゾウを含む。
(b) 桂枝茯苓丸は、体力虚弱なものの
月経不順や更年期障害に伴う諸症状の
緩和に用いられる漢方処方製剤であり
特に重篤な副作用は知られていない。
(c) 当帰芍薬散は、体力虚弱で、冷え症で
貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに
下腹部痛や肩こり、耳鳴りなどを訴える
ものの月経不順、月経痛、更年期障害
などに適すとされる。
(d) 五積散は、体力中等度またはやや
虚弱で冷えがあるものの胃腸炎、腰痛、
神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期
障害、感冒に適すとされる。
(e) 柴胡桂枝乾姜湯は、体力中等度以下で、
冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、
息切れ、ときに寝汗、頭部の発汗、口の
渇きがあるものの更年期障害、血の道症、
不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの
後期の症状、気管支炎に適すとされる。
👆「肩こり」予防のイメージとして。
A2.(b)
桂枝茯苓丸は「体力あり」でしたよね。
重篤な副作用として「肝機能障害」も
知られています!
👆 こちらから、復習していただけます。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。