こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
今回も「貧血用薬」の過去問になります。
登場する3つの「ビタミン成分」
それぞれの重要な役割を覚えます。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.貧血用薬の配合成分に関する以下の
記述のうち、正しいものはどれか。
❶ 鉄分は赤血球が酸素を運搬する上で
重要なヘモグロビンの産生に不可欠
なビタミンである。
❷ 鉄分の摂取不足を生じると、初期
段階からヘモグロビン量が減少する
ため、ただちに動悸、息切れ等の
貧血の症状が現れる。
❸ フマル酸第一鉄は、糖質・脂質・
タンパク質の代謝をする際に働く
酵素の構成物質であり、エネルギー
合成を促進することを目的として
用いられる。
❹ 鉄分の吸収は、満腹時よりも空腹時
のほうが高いとされている。
👆 赤血球が酸素を運搬するイメージとして。
A1.❹
❶ 鉄分は、ビタミンではなく
「ミネラル」でしたよね。
❷ 初期では「貯蔵鉄」や「血清鉄」
が減少するのみで、ヘモグロビン
量自体は変化しないため、直ちに
貧血の症状は、現れません!
「持続的に」鉄が欠乏すると
ヘモグロビンが減少して、
貧血症状が現れます!
❸ フマル酸第一鉄ではなく、
「マンガン」の説明文ですね。
「マンガン ➡ 電池 ➡ エネルギー」
と連想・イメージして覚えました。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.次の表は、ある貧血用薬に含まれて
いる成分の一覧である。この貧血用
薬に関する ① ~ ④ の記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
1日量(2錠)中
溶性ピロリン酸第二鉄 79.5 mg
シアノコバラミン(ビタミンB12)
50 μg
葉酸 2 mg
① 鉄欠乏性貧血を予防するため貧血
の症状がみられる以前から継続的に
本剤を使用することが適当である。
② 本剤の主な副作用として、便秘、
下痢等の胃腸障害が現れることが
ある。
③ 本剤に配合されている葉酸と、
ビタミンB12は正常な赤血球の
形成に働くことを期待して配合
されている。
④ 服用の前後30分にタンニン酸を
含む飲食物を摂取すると、鉄の
吸収が良くなる。
👆「空腹時」のイメージとして。
A2.② と ③
① 貧血の症状がみられる以前から、
予防的に貧血用薬(鉄製剤)を
使用するのは適当ではありません!
④ タンニン酸と反応すると、鉄の
吸収が悪くなることがあります!
詳細は、A1で、ご案内しました
ブログ(310)をご覧ください。
Q3.貧血用薬に関する次の記述について
( )に入れるべき字句を ❶ ~ ❻
の中から選べ。
貧血用薬には、ヘモグロビン産生に
必要な( a )のほか、正常な赤血球
の形成に働く( b )や、葉酸が配合
されている場合がある。
また( c )は、消化管内で鉄が吸収
されやすい状態に保つことを目的と
して用いられる。
❶ ビタミンA ❷ ビタミンB1
❸ ビタミンB2 ❹ ビタミンB6
❺ ビタミンB12 ❻ ビタミンC
👆引用元:https://www.ac-illust.com
A3.( a )➡ ❹ ビタミン B6
( b )➡ ❺ ビタミン B12
( c )➡ ❻ ビタミン C
詳細は、A1で、ご案内しました
ブログ(311)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。