こんにちは。氷河 期世代です。今回は、
高コレステロール改善薬(高C L改善薬)
より、過去問を3つ、お出しします。
登録販売者試験のためだけではなく
一般生活者として、知っておきたい
生活習慣病に関する予備知識です。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.コレステロールに関する以下の
記述のうち、正しいものはどれか。
❶ コレステロールの産生及び代謝は、
主として肝臓で行われる。
❷ 食事から摂取されたタンパク質及び
ビタミンから主に産生される。
❸ 水に溶けやすい物質であるため、
血液中では血漿タンパク質と結合し
たリポタンパク質となって存在する。
❹ 血漿中のリポタンパク質のバランス
の乱れは、生活習慣病を生じる以前
の段階から、自覚症状を伴うものが
多い。
👆 コレステロールと食品のイメージとして。
A1.❶
❷ 「糖および脂質」から、主に
産生されますよね。
❸ 水には「溶けにくい」ですよね。
❹ 生活習慣病を生じる以前の段階から
自覚症状を伴うものではありません!
👆 こちらから、ご確認いただけます。
Q2.高コレステロール改善薬に関する
以下の記述のうち、正しいものを
2つ選びなさい。
(a) 大豆油不けん化物(ソイステロー
ル)は、コレステロールと結合して、
代謝されやすいコレステロールエス
テルを形成するとされ、肝臓における
コレステロールの代謝を促す効果を
期待して用いられる。
(b) リノール酸は、腸管における
コレステロールの吸収を抑える
働きがあるとされる。
(c) パンテチンは低密度リポタンパク
質(L D L)等の異化排泄を促進し、
リポタンパクリパーゼ活性を高めて
高密度リポタンパク質(H D L)
産生を高める作用があるとされる。
(d) トコフェロール酢酸エステルは、
血中コレステロール異常に伴う
末梢血行障害の緩和を目的として
用いられる。
👆 LDL、HDL、中性脂肪のイメージとして。
A2.(c) と (d)
(a) ソイステロールではなく、
「リノール酸」を含む植物油の説明文。
(b) リノール酸ではなく、
「ソイステロール」の説明文ですよね。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q3.高コレステロール改善薬及びその
配合成分に関する以下の記述のうち、
誤っているものはどれか。
① 高コレステロール改善薬は、結果的
に生活習慣病の予防につながるもので
あるが、ウエスト周囲径(腹囲)を
減少させるなどの瘦身効果を目的と
する医薬品ではない。
② ポリエンホスファチジルコリンは、
コレステロールと結合して、代謝さ
れやすいコレステロールエステルを
形成するとされ、肝臓におけるコレ
ステロールの代謝を促す効果を期待
して用いられる。
③ ビタミンB1は、コレステロールから
の過酸化脂質の生成を抑えるほか、
末梢血管における血行を促進する作用
があるとされる。
④ 医療機関で測定する検査値として、
低密度リポタンパク質(L D L)が
140 mg/dL 以上、高密度リポタン
パク質(H D L)が40 mg/dL 未満、
中性脂肪が150 mg/dL 以上のいず
れかである状態を脂質異常症という。
👆 ウエスト周囲径(腹囲)の目安として。
A3.③
ビタミンB1ではなく、
「ビタミンE」の説明文ですよね。
詳細は、A2で、ご案内しました
ブログ(309)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。