こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
「腸の薬」より、過去問を3つお出しします。
お忙しい毎日のスキマ時間に
楽しみながら学べますように!
登録販売者試験「過去問」より
Q1.腸の薬に関する以下の記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
❶ タンニン酸アルブミンは、腸粘膜の
タンパク質と結合して不溶性の膜を
形成し、腸粘膜をひきしめることに
より、腸粘膜を保護するとされる。
❷ 収斂成分を主体とする止瀉薬は、
腸の運動を鎮める作用があり、
細菌性の下痢や食中毒のときの
下痢症状を鎮めるのに適している。
❸ ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・
飲みすぎによる下痢、寝冷えによる
下痢のほか、食あたりや水あたりに
よる下痢にも適用される。
❹ 木クレオソートは、細菌感染に
よる下痢の症状を鎮めることを
目的として用いられる。
👆「木クレオソート」のイメージとして。
A1.❶ と ❹
❷ 症状悪化のおそれがあるため、
「細菌性」には容易に使用 ✕!
👆 こちらから、復習していただけます。
❸「食あたりや水あたり」は適用外!
👆 こちらから、ご確認いただけます。
Q2.腸の薬に関する次の記述のうち、
誤っているものはどれか。
(a) カルメロースナトリウムは、腸管内
で水分を吸収して腸内容物に浸透し、
糞便のかさを増やすとともに糞便を
柔らかくする。
(b) マルツエキスは、主成分である
麦芽糖が腸内細菌によって分解
(発酵)して生じるガスによって
便通を促すとされる。
(c) センノシドは、胃や小腸で消化され
ないが、大腸に生息する腸内細菌に
よって分解され、分解生成物が大腸を
刺激して瀉下作用をもたらすと考え
られている。
(d) ピコスルファートナトリウムは、
小腸で分解されて、小腸への刺激
作用を示す。
👆「麦芽糖」のイメージとして。
A2.(d)
小腸ではなく「大腸」でしたよね。
ピコスルファートの詳細は👆こちらへ。
Q3.次の記述のうち、正しいものを
2つ選びなさい。
① 整腸薬、止瀉薬では、医薬部外品
として製造販売されている製品は
ない。
② トリメブチンマレイン酸塩は、
消化管の平滑筋に直接作用して、
消化管の運動を調整する作用が
あるとされる。
③ マルツエキスは、瀉下薬としては
比較的作用が穏やかなため、主に
乳幼児の便秘に用いられる。
④ ヒマシ油は、防虫剤や殺鼠剤を
誤って飲み込んだ場合など、脂溶性
の物質を速やかに体外に排除させな
ければならない場合に用いられる。
👆「乳幼児」のイメージとして。
A3.② と ③
① 「整腸薬」と「瀉下薬」
➡ 医薬部外品あり!
「止瀉薬」➡ 医薬部外品なし!
よろしければ👆こちらもご覧ください。
④ 主に「誤食・誤飲」ではあります
が、「脂溶性」の物質には N G!
ヒマシ油の詳細は👆こちらをどうぞ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。