こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
「胃の薬」から、過去問をお出しししますね。
「胃腸薬」として「腸の薬」の
範囲も含まれる場合があります
こと、ご了承くださいませ。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.胃の薬の配合成分に関する以下の
記述のうち、正しいものを2つ選べ。
❶ アズレンスルホン酸ナトリウムは、
消化管内容物中に発生した気泡の
分離を促すことを目的として配合
されていることがある。
❷ テプレノンは荒れた胃粘膜の修復を
促す等の作用を期待して用いられる。
❸ ピレンゼピン塩酸塩は、消化管の
運動に、ほとんど影響を与えずに
胃液の分泌を抑える作用を示すと
される。
❹ オウバクは、ミカン科のウンシュウ
ミカンの成熟した果皮を基原とする
生薬で、香りによる健胃作用を期待
して用いられる。
👆 写真は、温州(ウンシュウ)みかんです。
A1.❷ と ❸
❶ アズレンではなく「ジメチコン
(ジメチルポリシロキサン)」の
説明文になります。
❹ オウバクではなく陳皮(チンピ)
についての説明文ですよね。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.胃または腸の不調を改善する目的で
用いられる漢方処方製剤に関する次の
記述のうち、誤っているものはどれか。
(a) 大黄甘草湯は、体力に関わらず
使用できる。便秘、便秘に伴う頭重、
のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの
(にきび)、食欲不振(食欲減退)、
腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの
症状の緩和に適すとされる。
(b) 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で
腹部膨満感のあるもののしぶり腹、
腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
(c) 人参湯(理中丸)は、体力中等度
以上で、胃がもたれて消化が悪く、
ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢
の傾向のある人における食べ過ぎに
よる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化
不良、食欲不振に適すとされる。
(d) 六君子湯は、体力中等度以下で、
胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおち
がつかえて疲れやすく、貧血性で
手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸
虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、
胃痛、嘔吐に適すとされる。
👆「六君子湯(りっくんしとう)」の
覚え方の語呂合わせ・イメージ。
A2.(c)
人参湯ではなく平胃散(へいいさん)
の説明文ですね。
👆 こちらから、確認していただけます。
よろしければ👆こちらも、ご確認ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。