こんにちは。氷河 期世代です。今回は、
口腔咽喉(こうくういんこう)薬および
うがい薬(含嗽薬:がんそうやく)です。
第3章より過去問を3つ、お出し
しています。毎日のスキマ時間に
ご活用いただけたら幸いです。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.口腔咽喉薬および、うがい薬
(含嗽薬)に関する以下の記述の
うち、誤っているものはどれか。
❶ 含嗽薬は、口腔および咽頭の殺菌・
消毒・洗浄、口臭の除去を目的として
用時水に希釈または溶解して、うがい
に用いる、または患部に塗布した後、
水でうがいする外用液剤である。
❷ 用時希釈して使用する含嗽薬は、
調製した濃度が濃すぎても薄すぎ
ても効果が十分得られない。
❸ 噴射式の液剤では、息を吸いながら
噴射すると、気管支や、肺に入って
しまうおそれがあるため、軽く息を
吐きながら噴射することが望ましい。
❹ 一般用医薬品の口腔咽喉薬は、
局所的な作用を目的とする医薬品で
あり、全身的な影響を生じることは
ない。
👆「うがい」のイメージとして。
A1.❹
成分の一部が、口腔や咽頭の粘膜から
吸収されて、循環血流中に入りやすい
👇
「全身的」な影響を生じることがある
👇
アレルギーの人、妊婦・授乳婦は注意!
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する次の
記述のうち、誤っているものはどれか。
(a) アズレンスルホン酸ナトリウム
(水溶性アズレン)は、炎症を生じた
粘膜組織の修復を促す作用を期待して
配合されている場合がある。
(b) ポビドンヨードが配合された含嗽薬
では、その使用によって銀を含有する
歯科材料(義歯等)が変色することが
ある。
(c) ヨウ素は、レモン汁やお茶などに
含まれるビタミンC等の成分と反応
すると、脱色を生じて殺菌作用が失
われるため、ヨウ素系殺菌消毒成分
が配合された含嗽薬では、そうした
食品を摂取した直後の使用や混合は
避けることが望ましい。
(d) セチルピリジニウム塩化物は、
喉の粘膜を刺激から保護する目的
で配合される。
👆「レモン汁」のイメージとして。
A2.(d)
セチルピリジニウムは殺菌消毒成分。
喉の粘膜を刺激から保護するのは、
局所保護成分のグリセリンですね。
👆 こちらから、ご確認いただけます。
Q3.口腔咽喉薬および含嗽薬に関する
記述のうち、正しいものはどれか。
① 主として喉の痛み等を鎮めることを
目的とし、咳や痰に対する効果を標榜
しない漢方処方製剤として、桔梗湯、
駆風解毒散、白虎加人参湯があるが、
これらはいずれも構成生薬として、
カンゾウを含む。
② ラタニアは、クラメリア科のクラメ
リア・トリアンドラ及びその同属植物
の根を基原とする生薬で、芳香による
清涼感を目的として配合されている。
③ トローチ剤やドロップ剤は、口中に
含み、嚙み砕いた後、すぐに飲み込む
ようにして、使用されることが重要で
ある。
④ 口内炎などにより、口腔内にひどい
ただれがある人でも、全身的な影響
が生じるおそれはない。
👆引用元:https://www.photo-ac.com
A3.①
② ラタニアの「基原」までは正しい
ですが「作用」が、誤っています。
登録販売者ごるごり様の語呂合わせ
「ひきしめてみたら?」の収斂作用
で、ラタニアとミルラでしたよね。
よろしければ👆こちらもご確認ください。
③ 嚙(か)まずに、ゆっくり溶かす
ように使用されることが重要です。
④ 循環血流中へ移行し、全身的な
影響を生じやすくなりますよね。
③ と ④ の詳細は、A1で、ご案内
しました、ブログ(260)です。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。