こんにちは。氷河 期世代です。今回は、
小児の疳を適応症とする「小児鎮静薬」
より、過去問を2つ、お出ししますね。
毎日のスキマ時間に少しずつ
独学を楽しめますように!
登録販売者試験「過去問」より
Q1.小児の疳及び小児鎮静薬に関する
以下の記述のうち、誤っているもの
はどれか。
❶ 小児鎮静薬は、症状の原因となる
体質の改善を主眼としているものが
多く、鎮静作用のほか血液の循環を
促す作用があるとされている生薬
成分を中心に配合されている。
❷ 身体的な問題がなく生じる夜泣き、
ひきつけ、疳の虫等の症状について
は発達段階の一時的な症状と保護者
が達観することも重要である。
❸ 小児の疳を適応症とする主な漢方
処方製剤としては柴胡加竜骨牡蛎湯、
桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散
加陳皮半夏のほか、小建中湯がある。
❹ 小建中湯は、構成生薬としてカン
ゾウを含んでおり、乳幼児に使用
される場合は体格の個人差から、
体重当たりのグリチルリチン酸の
摂取量が多くなることがあること
に加え、比較的長期間(1か月位)
服用することがあるので特に留意
する必要がある。
❺ 小児の疳を適応症とする漢方処方
製剤は、生後3か月未満の乳児に
使用することができる。
👆「夜泣き石」久延寺(静岡県掛川市)
引用元:https://www.photo-ac.com
A1.❺
漢方薬は、その用法用量において
適用年齢の下限が設けられて
いない場合でも。。
👇
「生後3か月未満の乳児」には、
使用しないこと!とされています。
👆 こちらから、ご確認いただけます。
Q2.小児の疳を適応症とする生薬製剤・
漢方処方製剤(小児鎮静薬)に関する
次の記述のうち、正しいものを2つ
選びなさい。
① 配合される生薬成分は、いずれも
古くから伝統的に用いられており、
作用が穏やかで、小さな子供に
使っても副作用がない。
② ゴオウ、ジャコウは、いずれも
動物を基原とする生薬で、緊張や
興奮を鎮め、また血液の循環を
促す作用等を期待して配合される。
③ ジンコウは、鎮静、健胃、強壮
などの作用を期待して用いられる。
④ 抑肝散は、小児の夜泣きに用いる
場合、1週間程度服用しても症状
の改善がみられないときには、
さらに1週間程度服用を続ける
必要がある。
⑤ 柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣き
に用いる場合は、症状の原因となる
体質の改善を主眼としているため、
症状の改善がみられるまで、比較的
長期間(1か月位)継続して服用
する必要がある。
👆「夜泣き」のイメージとして。
A2.② と ③
① 「作用が穏やかで副作用がない」
などと、安易な考えで使用する
ことを避ける必要があります!
よろしければ👆こちらもご確認ください。
④ と ⑤
いったん服用を中止して、専門家に
相談するなど、その漢方処方製剤の
使用が適しているか?見直すなどの
対応が必要ですよね。
「小建中湯」以外は1週間位まで!
詳細は、A1で、ご案内しました
ブログ(286)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。