こんにちは。氷河 期世代です。今回は、
鎮暈(ちんうん)薬の過去問になります。
第3章の範囲から、全3問です。
解答は、画像の後に出ますので、
ゆっくりスクロールしてください。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.鎮暈薬に関する以下の記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
❶ 乗り物酔い防止薬には、吐きけを
抑える成分も配合されているため、
つわりに伴う吐きけへの対処にも
使用される。
❷ 6歳未満では、自律神経系が未発達
であるため、乗物酔いが起こること
は、ほとんどないとされており、
一般用医薬品として6歳未満を対象
とした乗物酔い防止薬は販売されて
いない。
❸ ジフェニドール塩酸塩は、内耳に
ある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)
の調節作用のほか、内耳への血流を
改善する作用を示す。
❹ ジメンヒドリナートは、延髄にある
嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭に
おける自律神経反射を抑える作用を
示し、もっぱら乗り物酔い防止薬に
配合される抗ヒスタミン成分である。
👆「乗り物酔い」のイメージとして。
A1.❸ と ❹
❶ 妊婦の「つわり」に伴う吐きけに
は、使用すべきではありません!
❷ 6歳ではなく「3歳」未満です。
👆 こちらから、復習していただけます。
Q2.乗り物酔い防止薬に関する以下の
記述のうち、正しいものはどれか。
① ジフェニドール塩酸塩はアセチル
コリン様の作用により、排尿困難や
緑内障の症状を悪化させるおそれが
ある。
② メクリジン塩酸塩(塩酸メクリ
ジン)は、他の抗ヒスタミン成分
と比べて作用が現れるのが早く、
持続時間が短い。
③ ピリドキシン塩酸塩は、乗物酔い
に伴う頭痛を和らげる作用が期待
される。
④ スコポラミン臭化水素酸塩水和物
は、中枢に作用して自律神経系の
混乱を軽減させるとともに、末梢
では消化管の緊張を低下させる
作用を示す。
👆 頭痛や、乗り物酔いに効くツボです。
A2.④
① アセチルコリン様ではなく、
抗ヒスタミン成分と共通の作用。
② 真逆で「作用の発現が遅く、持続
時間が長い」のが、「ナメクジ」
のような名前のメクリジンです。
問題の説明文は「抗コリン成分」
の「スコポラミン」でしたよね。
③ 頭痛ではなく「吐きけ」防止
の、補助成分として配合される
「ビタミンB6」の別名ですね。
👆こちらから、ご確認いただけます。
Q3.乗物酔い防止薬に関する次の記述
のうち、正しいものを2つ選べ。
(a) 乗物酔いの発現には、不安や緊張
などの、心理的な要因による影響も
大きく、それらを和らげることを
目的として、ブロモバレリル尿素の
ような鎮静成分が配合されている
場合がある。
(b) めまいは、体の平衡を感知して、
保持する機能(平衡機能)に異常が
生じて起こる症状であり中枢神経系
の障害など、様々な要因により引き
起こされる。
(c) 無水カフェインは、胃粘膜への
麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ
乗り物酔いに伴う、吐きけを抑える
ことを目的として配合されている。
(d) アミノ安息香酸エチルは、脳に
軽い興奮を起こさせて平衡感覚の
混乱による、めまいを軽減させる
ことを目的として配合されている。
👆「めまい」のイメージとして。
A3.(a) と (b)
(c) 無水カフェインではなく、
アミノ安息香酸エチルの説明文。
(d) アミノ安息香酸エチルではなく
無水カフェインの説明文ですね。
詳細は、A2で、ご案内しました
ブログ(297)をご覧ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。