こんにちは。氷河 期世代です。今回は、
解熱鎮痛薬からの過去問を集めました。
第3章より、全2問お出しします。
解答は、画像の後に出ますので、
ゆっくりスクロールしてください。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
❶ プロスタグランジンは、病気や外傷
があるときに活発に産生されるように
なり、体の各部位で発生した痛みが
脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅
することで痛みの感覚を強めている。
❷ 解熱鎮痛成分によりプロスタグラン
ジンの産生が抑制されると、腎血流量
が減少するため、腎機能に障害がある
場合、その症状を悪化させる可能性が
ある。
❸ プロスタグランジンには、胃酸分泌
調節作用や胃腸粘膜保護作用がある
が、これらの作用が解熱鎮痛成分に
よって妨げられると、胃酸分泌が
増加するとともに胃壁の血流量が
低下して、胃粘膜障害を起こしやすく
なるため、解熱鎮痛薬は、なるべく
空腹時に服用することになっている。
❹ 解熱鎮痛成分は、腎臓における水分
の再吸収を促して循環血流量を減らし
発汗を促進する作用に寄与している。
👆「シグナル」とは信号や、合図の意。
A1.❶ と ❷
❸ なるべく空腹時を避けて服用です。
一般的に、医薬品は「食後」
に服用するものが多いので、
イメージしやすいですよね。
❹ 循環血流量を減らすのではなく、
「増して」、発汗を促進します。
薬理作用による循環血流量の増加
は、いわゆる「血行が良くなる」
イメージで「発汗促進作用」へ
と、結びつけることができます。
👆こちらから、復習していただけます。
Q2.解熱鎮痛薬に関する次の記述の
うち、誤っているものはどれか。
① アスピリン喘息は、アスピリン
特有の副作用ではなく、他の解熱
鎮痛成分でも生じる可能性がある。
② 月経そのものが起こる過程に、
プロスタグランジンが関わって
いないため、月経痛(生理痛)
には解熱鎮痛薬の効能・効果は
期待できない。
③ 生薬成分が、解熱または鎮痛を
もたらす仕組みは、化学的に合成
された成分と、異なるものと考え
られている。
④ プロスタグランジンには、脳の
下部にある体温を調節する部位
(温熱中枢)に作用して、体温を
通常よりも高く維持するように
調節する働きがある。
👆 体温を測定してくださるアマビエ様。
A2.②
「月経」が起こる過程においても
「プロスタグランジン」が関与して
いるため、効能効果に含まれます。
効能効果が期待できないのは
「痙攣(けいれん)性の
内蔵の痛み」でしたよね。
よろしければ👆こちらも、ご確認ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。