こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
副作用に関する過去問を3つお出ししますね。
解答は、画像の後に出ますので、
ゆっくりスクロールしてください。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.医薬品の副作用に関する記述のうち、
正しいものを2つ選びなさい。
❶ 通年性(非アレルギー性)の鼻炎
や、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)など、
鼻の疾患を合併している人や、成人
になってから喘息を発症した人では
医薬品の使用による、喘息を発症
しやすい。
❷ 喘息は、坐薬や外用薬により誘発
されることはない。
❸ 間質性肺炎は、原因となる医薬品の
使用開始後、1~2日程度で起きる
ことが多い。
❹ 間質性肺炎を発症すると、体内は
低酸素状態となり息切れ・息苦しさ
等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)
発熱等の症状を呈する。
👆「喘息(ぜんそく)」のイメージです。
A1.❶ と ❹
❷「坐薬」や「外用薬」で、
誘発されることもあります。
❸1~2日ではなく「1~2週間」。
👆こちらから、復習していただけます。
Q2.副作用に関する以下の記述のうち、
誤っているものはどれか。
① うっ血性心不全とは、全身が必要
とする量の血液を心臓から送り出す
ことができなくなり、肺に血液が
貯留して、種々の症状を示す疾患
である。
② 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、
急な体重増加、咳とピンク色の痰
などを認めた場合は、うっ血性心不全
の可能性がある。
③ コリン作動薬によって眼圧が上昇し
(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血
に加え、急激な視力低下を来すことが
ある。特に閉塞隅角緑内障がある人
では厳重な注意が必要である。
④ 高眼圧を長時間放置すると、視神経
が損傷して、不可逆的な視覚障害
(視野欠損や失明)に至るおそれが
あるため、速やかに眼科専門医の
診療を受ける必要がある。
👆「眼圧検査」のイメージとして。
A2.③
コリン作動薬ではなく、
「抗コリン作用」のある成分が配合
された医薬品ですよね。
よろしければ👆こちらもご確認ください。
Q3.医薬品の副作用に関する次の記述の
うち、誤っているものはどれか。
(a) 薬疹は、アレルギー体質の人や、
以前に薬疹を起こしたことがある人
で生じやすいが、それまで薬疹を経験
したことがない人であっても暴飲暴食
や、肉体疲労が誘因となって現れる
こともある。
(b) 接触皮膚炎は、医薬品が触れた皮膚
の部分にのみ生じ、正常な皮膚との
境界がはっきりしていることが多い。
(c) 光線過敏症の症状は、医薬品が
触れた部分だけでなく、全身へ広
がって重篤化する場合がある。
(d) 中毒性表皮壊死融解症は、原因
医薬品の使用開始後2週間以内に
発症し、1か月以上経ってから
起こることはない。
👆「暴飲暴食」のイメージとして。
A3.(d)
1か月以上経ってから起こることも
あります(皮膚粘膜眼症候群も)。
👆こちらから、ご確認いただけます。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。