こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
医薬品の副作用に関する、過去問になります。
第2章の範囲より、全3問です。
解答は、画像の後に出ますので、
ゆっくりスクロールしてください。
登録販売者試験「過去問」より
Q1.医薬品の副作用に関する以下の記述の
うち、正しいものを2つ選べ。
❶ 医薬品の副作用によって中枢神経系
が影響を受け、不眠、不安、震え
(振戦)、興奮、眠気、うつ等の
精神神経症状を生じることがある。
❷ 無菌性髄膜炎は、医薬品の副作用が
原因の場合、早期に原因医薬品の
使用を中止した場合でも、予後不良
となることがほとんどである。
❸ 無菌性髄膜炎は、原因の大部分が
ウイルスであると考えられているが
腸炎ビブリオ感染症や、ライム病、
医薬品の副作用によって生じること
もある。
❹ 全身性エリテマトーデス、混合性
結合組織病、関節リウマチ等の基礎
疾患があり、それに関連した医薬品を
服用している人は、医薬品の副作用
による、無菌性髄膜炎の発症リスク
が高い。
👆「関節リウマチ」のイメージです。
A1.❶ と ❹
❷ 予後は、比較的良好であること
が多いですが、重篤な後遺症が
残った事例もあります。
❸ 腸炎ビブリオ感染症ではなく、
「マイコプラズマ感染症」です。
👆こちらから、復習していただけます。
Q2.医薬品の副作用に関する次の記述の
うち、正しいものを2つ選べ。
① 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜
組織が傷害されて、粘膜組織の一部
が粘膜筋板を超えて欠損する状態で
ある。
② イレウス様症状の発症リスクは、
小児や高齢者で高い。
③ イレウス様症状は、医薬品の作用に
よって、腸管運動が亢進した状態を
いい、発症すると激しい腹痛、嘔吐
軟便、下痢が現れる。
④ 間質性肺炎は、気管支または肺胞が
細菌に感染して炎症を生じることに
よって発症する。
👆「小児」のイメージです。
A2.① と ②
③ 腸管運動が亢進ではなく「麻痺」、
軟便・下痢ではなく「便秘」です。
④ 間質性肺炎ではなく、
「通常の肺炎」の説明文ですよね。
Q3.医薬品の副作用に関する記述の
うち、誤っているものはどれか。
(a) イレウス様症状(腸閉塞様症状)が
悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐
が原因で脱水症状を呈したり、腸内細菌
の異常増殖によって、全身状態の衰弱が
急激に進行する可能性がある。
(b) 間質性肺炎を発症すると、肺胞と毛細
血管の間のガス交換率が低下して体内が
低酸素状態となるために、息切れ・息苦
しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない
咳)、発熱等の症状を呈する。
(c) 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ、
発熱等の症状が現れるが、重篤な病態
へ進行することはない。
(d) 医薬品の副作用として現れる喘息は、
成人になってから喘息を発症した人、
季節に関係なく喘息発作が起こる人等
で発症しやすい。
👆 喘息(ぜんそく)のイメージです。
A3.(c) 悪化すると「肺線維症」に移行
することもあります。
詳細は、A2で、ご案内しました
ブログ(73)をご確認ください。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。