こんにちは。健康診断で腹囲を計測される際は
さりげな~く背筋を伸ばす、氷河 期世代です。
今回は「肥満症」に適する漢方薬のお話です。
【肥満症に!3つの漢方処方製剤】
① 防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)
② 大柴胡湯(だいさいことう)
③ 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
👆「肥満症」のイメージとして。
糖質や、脂質を多く含む食品の
過度な摂取を控えて、日常生活に
適度な運動を取り入れるなど。。
まずは「生活習慣の改善」を
促すことが重要です!
① 防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん)
構成生薬に「甘草」「麻黄」「大黄」といった
重要な3種類の生薬、すべてを含みます!
【効能効果】体力充実
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの
高血圧や、肥満に伴う、動悸・肩こり・
のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)
湿疹・皮膚炎、吹き出物(にきび)、
肥満症に。
「防風通聖散」の注意点・副作用
「小児用」は、ありません!
・体力虚弱、胃腸虚弱で、下痢しやすい人、
発汗傾向の人には、不向き
👇
激しい腹痛を伴う下痢などの副作用
・✕ 他の「瀉下薬」との併用
・「便秘」に用いる場合は。。
👇
1週間位使用しても改善しなければ、相談!
👆「1週間位」のイメージとして。
・まれに、重篤な副作用として。。
👇
「肝機能障害」「偽アルドステロン症」
「間質性肺炎」「腸間膜 静脈 硬化症」
腸間膜 静脈 硬化症が重篤な副作用
に登場する漢方薬の共通点としては
生薬の山梔子(サンシシ)が含まれ
長期連用によるものと されます。
「防風通聖散」覚え方のイメージ
水太りの「防已黄耆湯」とは区別!
防風通聖散 ➡ 散 ➡ 3 ➡ 3種類の生薬を含む
➡ 体力虚弱の人には不向き ➡ 体力充実!
ぼうふうつうしょうさん ➡ ぼうし ➡ しぼう
➡「皮下脂肪」のように連想して覚えました。
大黄入りなので「便秘」も連想されますよね。
👆「皮下脂肪」のイメージとして。
② 大柴胡湯(だいさいことう)
構成生薬に「大黄(ダイオウ)」を含みます。
よろしければ👆こちらも、ご覧ください。
(甘草を含まない漢方薬のまとめです)
【効能効果】体力充実 👈「甘草」なし!
脇腹から、みぞおちにかけて苦しく、
便秘傾向があるものの胃炎、常習便秘、
高血圧や、肥満に伴う、肩こり・頭痛・
便秘、神経症、肥満症に。
「大柴胡湯」の注意点・副作用
・体力虚弱、胃腸虚弱で、
下痢しやすい人には、不向き
👇
激しい腹痛を伴う、下痢などの副作用
・まれに、重篤な副作用として
👇
「肝機能障害」「間質性肺炎」
・常習便秘や、高血圧に伴う便秘に用いる場合
👇
1週間位使用しても改善しなければ、相談!
防風通聖散も「便秘」に用いる
場合は、1週間位でしたよね。
名前が似ている「小柴胡湯」は👆こちらへ。
「脇腹から、みぞおち」も共通しています。
③ 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
構成生薬に「甘草」を含みます。
【効能効果】体力中等度以下
疲れやすく、汗かき傾向があるものの
肥満に伴う関節痛、むくみ、多汗症、肥満症
(筋肉にしまりのない、いわゆる水太り)に。
「防已黄耆湯」覚え方のイメージ
防已黄耆湯 ➡ 湯 ➡ 水 ➡ 水太り、汗を連想
👇
「水太り」から体力のない人(以下)も連想
👆「多汗症」のイメージとして。
「防已黄耆湯」の注意点・副作用
まれに、重篤な副作用として。。
👇
「肝機能障害」「間質性肺炎」
「偽アルドステロン症」
生薬の「防已」は👆こちらをご確認ください。
(防已黄耆湯から「関節痛」が連想されます)
「重篤な副作用」の詳細まとめ
👆引用元:https://www.photo-ac.com
「肝機能障害」の詳細は👆こちらからどうぞ。
「間質性肺炎」の詳細は👆こちらからどうぞ。
「偽アルドステロン症」の詳細は👆こちら。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
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