こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
「咳と痰」を改善する漢方処方製剤の今回は、
「柴朴湯」と「麦門冬湯」のお話になります。
「かぜの症状を抑える」漢方薬の
範囲で「半夏厚朴湯」はお話済み
です。詳細は、下記のリンクへ。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
構成生薬に「甘草」を含みません!
「半夏厚朴湯」の詳細は👆こちらからどうぞ。
柴朴湯(さいぼくとう)
・構成生薬に「甘草」を含む
・別名「小柴胡合 半夏厚朴湯」
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(しょうさいこごう はんげこうぼくとう)
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成り立ち:小柴胡湯+半夏厚朴湯
「柴朴湯」の効能効果
体力中等度、気分がふさいで、
咽喉・食道部に異物感、かぜをひきやすく、
ときに動悸、めまい、嘔気を伴うものの
小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、
気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質に。
「柴朴湯」の注意点・副作用
・「むくみ」のある人には、不向き!
・重篤な副作用 ➡ 間質性肺炎、肝機能障害、
膀胱炎様症状
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頻尿、排尿痛、血尿、
残尿感 など
👆「むくみ」のある人には不向きのイメージ。
「膀胱炎様症状」については👆こちらから。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)
構成生薬に「甘草」を含みます。
「麦門冬湯」の効能効果
体力中等度以下、痰(たん)が切れにくく、
ときに強く咳(せき)込み、咽頭の乾燥感
があるものの、から咳、気管支炎、
気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に。
「麦門冬湯」の注意点・副作用
・水様痰(すいようたん)の多い人
には、不向き!
・重篤な副作用 ➡ 間質性肺炎、肝機能障害
「間質性肺炎」については👆こちらをどうぞ。
「肝機能障害」については👆こちらへどうぞ。
👆「麦門冬湯」のイメージとしての「麦茶」
「麦門冬湯」覚え方のイメージ
咽頭の乾燥感から、のどが乾燥している人向け
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そのため、水様痰の多い人には不向き!と連想
また、名前から「麦茶」を飲んで、
喉を潤すイメージでも覚えました。
「カンカン照り」で、熱中症対策に麦茶を飲む
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「カンカン」 ➡ 間質性肺炎、肝機能障害
👆 カンカン照りで乾燥した砂漠のイメージ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
つづきは、👇こちらからでも飛べます。