こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
神経質・精神不安・不眠などの漢方薬、ラスト
は酸棗仁湯と、加味帰脾湯の お話をしますね。
どちらも、体力中等度以下で
甘草を含む漢方処方製剤です。
酸棗仁湯(さんそうにんとう)
👆「不眠」のイメージとして。
構成生薬に「甘草」を含みます。
【効能効果】体力中等度以下
心身が疲れ、精神不安、不眠などが
あるものの不眠症、神経症に。
「酸棗仁湯」の注意点・副作用
・胃腸虚弱、下痢、または下痢傾向
の人には不向き!
👇
「消化器系」の副作用
(悪心、食欲不振、胃部不快感など)
・1週間位 服用後も改善しない場合は、受診!
【あわせて おさえておきたい生薬】
生薬:酸棗仁(サンソウニン)
基原:クロウメモドキ科、
サネブトナツメの種子
効果:神経の興奮や、緊張を和らげる
👉「仁」は「種子」のことです。
加味帰脾湯(かみきひとう)
👆「貧血」のイメージとして。
構成生薬に「甘草」を含みます。
【効能効果】体力中等度以下
心身が疲れ、血色が悪く、
ときに熱感を伴うものの貧血、
不眠症、精神不安、神経症に。
「加味帰脾湯」の注意点・副作用
まれに重篤な副作用 ➡「偽アルドステロン症」
「偽アルドステロン症」の詳細は👆こちらへ。
「加味帰脾湯」の覚え方・イメージ
👆「五臓」のイメージとして。
加味帰脾湯の「脾(ひ)」から
脾臓(ひぞう)を連想します。
「脾」では「血」の代謝や生成がされる
漢方医学より、
五臓の一つである「脾」に着目
👇
血色が悪い、貧血を改善する漢方処方製剤
であると連想して、覚えました。
漢方医学に関しては👆こちらをご覧ください。
「生薬」に関する相互作用(追記)
酸棗仁(サンソウニン)、ホップ、
鹿子草(カノコソウ)、チャボトケイソウ
などを含む製品は。。
👇
食品(ハーブ等)として流通が可能
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ただし、医薬品的な効能効果が
標榜・暗示されていないもの
👇
上記の生薬成分、または鎮静作用のある
ハーブ(セントジョーンズワート、
西洋オトギリソウ等)を含む食品と
併用摂取すると。。
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医薬品の薬効が増強、または減弱
👇
副作用リスクが高まることがある!
👆「セントジョーンズワート茶」のイメージ。
👆写真は「西洋オトギリソウ」です。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
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