こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
「滋養強壮保健薬」に配合される生薬成分と、
後半には「漢方処方製剤」の お話をしますね。
「滋養強壮保健薬」生薬成分その2
インヨウカクには「羊」の漢字が
入っていますが基原は、植物です!
❶ 牛黄(ゴオウ)👈 ウシ
❷ 鹿茸(ロクジョウ)👈 シカ
❸ 淫羊霍(インヨウカク)
❹ 反鼻(ハンピ)👈 マムシ
薏苡仁(ヨクイニン)
5つ目のヨクイニンも、植物です!
❶ 牛黄(ゴオウ)
👆牛黄(ゴオウ)の基原「ウシ」のイメージ。
基原:ウシ科、ウシの胆嚢(たんのう)中に
生じた結石
効果:「末梢血管」拡張による血圧降下、
緊張や、興奮を鎮める、血行促進、
強心作用
❷ 鹿茸(ロクジョウ)
👆オスジカの「幼角」のイメージとして。
基原:シカ科、オスの幼角
効果:強心作用、強壮作用、血行促進作用
❸ 淫羊藿(インヨウカク)
👆 写真は「イカリソウ」です。
基原:メギ科、イカリソウ等の地上部
効果:強壮作用、血行促進作用、
強精(性機能の亢進)作用
❹ 反鼻(ハンピ)
👆「ニホンマムシ」のイメージとして。
基原:ニホンマムシ等の皮、および内蔵を
取り除いたもの
効果:強壮作用、血行促進作用、
強精(性機能の亢進)作用
薏苡仁(ヨクイニン)
👆 写真は「ハトムギ」のイメージとして。
基原:イネ科、ハトムギの種皮を除いた種子
効果:肌あれや、いぼ に
補助成分として「瀉下薬」や、
「ビタミンB2・B6主薬製剤」に
配合されることもある。
よろしければ👆こちらも、ご確認ください。
2種類の漢方処方製剤(漢方薬)
症状の原因となる「体質の改善」のために
👇
比較的 長期間(1か月位)服用される
① 十全大補湯
(じゅうぜんたいほとう)
② 補中益気湯
(ほちゅうえっきとう)
👆「1か月位」服用するイメージとして。
【2種類の共通点】
・構成生薬に「甘草」が含まれる
・体力虚弱 👈「滋養強壮薬」のため
・どちらも「補う(おぎなう)湯」
👇
元気を補ってくれるイメージで覚える
👆「体力虚弱」のイメージとして。
① 十全大補湯
構成生薬に「甘草」を含みます。
【効能効果】体力虚弱
病後、および術後の体力低下、疲労倦怠、
食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血に。
👆「貧血」のイメージとして。
「十全大補湯」の注意点・副作用
・胃腸虚弱の人には不向き
➡ 胃部不快感の副作用
・重篤な副作用として ➡「肝機能障害」
「肝機能障害」の詳細は👆こちらをどうぞ。
② 補中益気湯
構成生薬に「甘草」を含みます。
【効能効果】体力虚弱
元気がなく、胃腸の働きが衰え、
疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠、
病後、および術後の衰弱、食欲不振、
ねあせ、感冒に。
👆「感冒」のイメージとして。
(かぜをひいた ニャンコ)
「補中益気湯」の注意点・副作用
重篤な副作用として
➡「間質性肺炎」「肝機能障害」
「間質性肺炎」の詳細は👆こちらをどうぞ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。