こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
痒み・腫れ・痛みを抑える「皮膚に用いる薬」
から生薬成分と、漢方薬の お話をしますね。
最後に、湿疹・皮膚炎などや、
打撲・捻挫(ねんざ)などへの
一般的な対応も お話しています。
4つの「生薬成分」
👆「生薬」のイメージとして。
抗炎症、血行促進作用の生薬成分4つです。
① アルニカ
② 山梔子(サンシシ)
③ 黄柏(オウバク)
④ 西洋栃ノ実(セイヨウトチノミ)
① アルニカ
👆「アルニカ」のイメージとして。
基原:キク科、アルニカ
② 山梔子(サンシシ)
👆 写真は「クチナシの果実」です。
基原:アカネ科、クチナシの果実、ときに
湯通し、または蒸したもの
「梔子」と書いて、
「クチナシ」と読みます。
③ 黄柏(オウバク)
【日本薬局方収載】
内服:オウバク末は、健胃、止瀉作用
外用:打ち身、捻挫(ねんざ)に用いる
👇
(水で練って、患部に貼る)
④西洋栃の実(セイヨウトチノミ)
👆 写真は、西洋栃の木(マロニエ)です。
「西洋栃の実」の詳細は👆こちらをどうぞ。
漢方処方製剤(漢方薬)2つ
「外皮用」の漢方薬は、下記の2種類です。
① 紫雲 膏(しうんこう)
② 中黄 膏(ちゅうおうこう)
2つの共通点として、使用するもの
の体力に関する記載がないことと、
不向きな人(症状・状態)に関
する注意点も、ほぼ同じですね。
① 紫雲膏(しうんこう)
👆「生薬:紫根」のイメージとして。
当帰(トウキ)、紫根(シコン)、
豚油、ゴマ油などが配合されています。
【効能効果】
ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、
あせも、ただれ、外傷、火傷(やけど)、
痔核(じかく)による疼痛(とうつう)、
肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に。
2つ目の中黄膏と区別するために
紫雲膏の「紫」は、紫根の「紫」
紫根は、当ブログの いちばん初め
に「痔疾用薬」で登場しましたね。
よろしければ👆こちらも、ご確認ください。
【注意点】下記の場合は「不向き」
・湿潤、ただれ
・火傷(やけど)または外傷が ひどい
・化膿(かのう)している傷口
・患部が広範囲
👆 紫根は「口内炎用薬」でも登場します。
② 中黄膏(ちゅうおうこう)
黄柏(オウバク)、ウコン、ゴマ油
などが配合されています。
【効能効果】
急性 化膿性 皮膚疾患(腫れ物)の初期、
打ち身、捻挫(ねんざ)に。
中黄膏は、怪我(けが)による
腫れに用いるイメージですね。
【注意点】下記の場合は「不向き」
・湿潤、ただれ
・火傷(外傷)が、ひどい
・化膿(かのう)している傷口
・患部が広範囲
中黄膏には、パップ剤(貼り薬)がある
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捻挫、打撲、関節痛、腰痛、
筋肉痛、肩こりに。
👆 パップ剤(貼り薬)のイメージとして。
一般的な対応
① 湿疹・皮膚炎などの場合
② 打撲・捻挫(ねんざ)などの場合
一般的な対応とは、家庭などでの
いわゆる応急処置や、応急手当、
注意点などの お話をしています。
①湿疹・皮膚炎などの場合
・皮膚への刺激を避ける
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洗浄力の強い石けん等の使用は避ける!
・患部を搔(か)かない
・紫外線や、ストレス、発汗を避ける
②打撲・捻挫(ねんざ)などの場合
・患部を冷やす
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氷嚢(ひょうのう)などで冷却すると
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内出血を最小限にし、痛みの緩和に
👆「氷嚢」で足を冷やす犬。
・弾性のある包帯や、サポーターで軽く圧迫
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患部を心臓よりも高くする
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患部の腫れを抑える
👆 患部を「心臓より高くする」イメージ。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。
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