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254|皮膚薬 ⑼生薬成分|漢方薬(紫雲膏・中黄膏)一般的な対応

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こんにちは。氷河 期世代です。前回につづき
痒み・腫れ・痛みを抑える「皮膚に用いる薬」
から生薬成分と、漢方薬の お話をしますね。

最後に、湿疹・皮膚炎などや、
打撲・捻挫(ねんざ)などへの
一般的な対応も お話しています。

4つの「生薬成分」

生薬のイメージとして

       👆「生薬」のイメージとして。


抗炎症血行促進作用の生薬成分4つです。

① アルニカ

② 山梔子(サンシシ)

③ 黄柏(オウバク)

④ 西洋栃ノ実(セイヨウトチノミ)

① アルニカ

     👆「アルニカ」のイメージとして。


基原:キク科、アルニカ

② 山梔子(サンシシ)

    👆 写真は「クチナシの果実」です。


基原:アカネ科、クチナシの果実、ときに
        湯通し、または蒸したもの

「梔子」と書いて、
「クチナシ」と読みます。

③ 黄柏(オウバク)

内服:オウバク末は、健胃止瀉作用
 
外用:打ち身、捻挫(ねんざ)に用いる
         👇
   (水で練って、患部に貼る)

④西洋栃の実(セイヨウトチノミ)

生薬の西洋栃ノ木(マロニエ)

 👆 写真は、西洋栃の木(マロニエ)です。

 「西洋栃の実」の詳細は👆こちらをどうぞ。

漢方処方製剤(漢方薬)2つ

外皮用」の漢方薬は、下記の2種類です。

  ① 紫雲 膏(しうんこう)

  ② 中黄 膏(ちゅうおうこう)

2つの共通点として、使用するもの
体力に関する記載がないことと、

不向きな人(症状・状態)に関
する注意点も、ほぼ同じですね。

① 紫雲膏(しうんこう)

生薬の紫根のイメージとして

👆「生薬:紫根」のイメージとして。


当帰(トウキ)、根(シコン)、
豚油、ゴマ油などが配合されています。

【効能効果】
 
ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、

あせも、ただれ、外傷、火傷(やけど)、

痔核(じかく)による疼痛(とうつう)、

肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に。

2つ目の中黄膏と区別するために
紫雲膏の「紫」は、紫根の「紫」

紫根は、当ブログの いちばん初め
に「痔疾用薬」で登場しましたね。

 よろしければ👆こちらも、ご確認ください。

【第2類医薬品】紫雲膏 50g

【注意点】下記の場合は「不向き」

・湿潤、ただれ

・火傷(やけど)または外傷が ひどい

・化膿(かのう)している傷口

・患部が広範囲 

 👆 紫根は「口内炎用薬」でも登場します。

② 中黄膏(ちゅうおうこう)

黄柏(オウバク)、ウコン、ゴマ油
などが配合されています。

【効能効果】

急性 化膿性 皮膚疾患(腫れ物)の初期、

打ち身、捻挫(ねんざ)に。

中黄膏は、怪我(けが)による
腫れに用いるイメージですね。

【第2類医薬品】中黄膏ダイコー 50g

【注意点】下記の場合は「不向き」

・湿潤、ただれ

・火傷(外傷)が、ひどい

・化膿(かのう)している傷口

・患部が広範囲

中黄膏には、パップ剤貼り薬)がある
        👇
   捻挫、打撲、関節痛、腰痛、
     筋肉痛、肩こりに。

湿布薬のイメージとして

 👆 パップ剤(貼り薬)のイメージとして。

一般的な対応

湿疹皮膚炎などの場合

打撲捻挫(ねんざ)などの場合

一般的な対応とは、家庭などでの
いわゆる応急処置や、応急手当、
注意点などの お話をしています。

①湿疹・皮膚炎などの場合

・皮膚への刺激を避ける
     👇
 洗浄力の強い石けん等の使用は避ける!

・患部を搔(か)かない

・紫外線や、ストレス、発汗を避ける

②打撲・捻挫(ねんざ)などの場合

・患部を冷やす
   👇
 氷嚢(ひょうのう)などで冷却すると
   👇
 内出血を最小限にし、痛みの緩和に

        👆「氷嚢」で足を冷やす犬。


・弾性のある包帯や、サポーターで軽く圧迫
     👇
 患部を心臓よりも高くする
     👇
 患部の腫れを抑える

患部を心臓より高く上げるイメージとして

 👆 患部を「心臓より高くする」イメージ。

ご覧いただき、ありがとうございました。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

 つづきは、👇こちらからでも飛べます。

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